Elixir Protocol
Elixir Protocol
編集日2024/1/1
▸概要
Elixirは誰でもマーケットメーカーになることができるよという革命的なアイデアを提唱したプロトコルで、これを理解するには軽くAMMとオーダーブックとマーケットメーカーとは何かということを理解しましょう。
・AMM
Uniswapなど、ユーザーが流動性を提供して、その提供された流動性の2種類のトークンの割合や他所からのアビトラによって価値が決まるのはAMM型の取引所になります。このAはオートつまり自動化したという意味で、MMはマーケットメーカーの略になります。
AMMの利点は誰でもLP手数料を稼げて、初心者にわかりやすい操作画面があるのが一般的だが、悪い点も明らかでスリッページが大きく、いろいろ手数料などで削られやすい。
・Orderbook
これが伝統的な金融でも、オンチェーンのトレードプラットフォームでも多く利用されるものです。同じくエクスチェンジプラットフォームではありますが、個々人の流動性提供というよりはプロフェッションの機構によるマーケットメークを頼んでいます。
Orderbookの利点は専門なMMが付いていれば、価格の乖離が少なく、すぐに取引が成立する、スリッページも少ない(大口にとっては魅力的)
・マーケットメーカー=MMとは?
マーケットメーカーは頭文字をとってMMと略して書きます。
あるマーケットで100ドルでBTCを買いたい人と110ドルで買いたい人がいて、合計の参加者二人しかいないのであれば、価格に10ドルの乖離が生じてしまい、誰もが取引できません。MMはこのような場合で役に立ちます、両方の人に買い注文と売り注文を出し、できるだけこの価格の乖離を縮小します。価格の乖離が縮小されるだけではなく、MMがいることで多数の取引が生じることにより、それぞれの個別の取引がその市場全体に与えるインパクトも下がります、これを流動性があるマーケットと言います。AMMの場合は誰でもLPになれるはなれますが、人気のないトークンペアであればあるほど、価格の乖離が大きい。
特に仮想通貨においてですが、IDO、IEO、エアドロなどによる初期分配する際はMMに頼んで、価格を一定程度の目安を提示し、そこで維持してもらうことはPJ にとって非常に重要なことです。それの報酬として、トークンの総量の2〜5%をMMに配分することは非常によく見られることですね。
▸Elixirの提唱していること
MMは先述の通り、買い注文と売り注文を常に出し続けることによって、市場をまさに作っているところであります。そのため、それぐらいの膨大な注文の量を出すわけですので、大量な資金がなければMMの仕事ができないわけです。
しかし、Elixirは個人の人でも私たちのプロトコルを使うことにより、オンチェーンのDEXたちのMMになれるよということを提唱しています。
花子さんおよびその他の個人投資家1万人が100ドルを→ Elixir
Elixir →オンチェーンのDEXのマーケットメーカーになる
ElixirはDEXから報酬を受け取る
Elixirは報酬を受け取って一部を花子さんに返す
しかし、Elixirはどのようにしてマーケットを作るのかというと、今最も緊密なパートなシップを締結しているVertexの上でUniswap型のプールを作ります、このプールは買い注文と売り注文のプールであり、均衡維持の仕方はUniと全く同じ。
もし買い注文や売り注文が多すぎた際にはILが生じます。一番理想なシナリオは横ばいですね。
最近では結構AMMのILで実際に個々人の投資が相対的に損するということが問題視され、Maverickが出てきたのですが、完全にUniswap と同じシステムを利用することはどういう結果に至るのかが少し気になります。
▸独自ネットワーク、トークン
Elixirは独自のPOSチェーンを作ろうとしています。このチェーンはETH系だけでなく、Solana、Injectiveなどのチェーンにも対応できるようにするとしています。
Elixirチェーン自体はすでに決定されている $EXLR トークンが必要です。このトークンおよびネットワークの発行は今年のQ1の後半になると発表しています。つまり3月ぐらいということですね。しかしWeb3は突然延期することが多いので、これはあくまでも目安にしてください。
EXLRトークンはもちろんこのPOSチェーンのステーキング、ガバナンス=投票、手数料の決定に使われ、EXLRの有用性はただのガバナンスよりは有用性がグッと上がると思います。
一言でまとめると、
オフチェーンで複数の人がMMのストラテジーを決めて、オンチェーンでそれを実行するというデザイン。
複数の人とはEXLRをステーキングした人です。彼らにデリゲートすることもできます。ここでも売り圧が軽減されていますね、つまりトークンが上がりやすいということです。
▸VC
私VCの投資方法について全然詳しくないが、やろうとしているデザインはEigen Layer並みと感じていますが、資金調達額は少々少なく、10Mいかないぐらいですね。
Eigenは60Mを調達していて、Orderbook型DEXよりはチェーンのインフラになろうとしているところです!
▸リスク
ネットワークローンチしていないのに、なぜかすでに流動性提供ができて、一定の少額な報酬がもらえる仕組みになっています、これは少し奇妙ですので、注意してください。
また、ハッキングリスク、ラグリスクはどこでもあります、仮想通貨自体がリスク高いので、気をつけてください。
このElixirは結構いいところにバックされていて、将来性もあるとおもいますが、現時点の流動性提供の詳細に対しての詳しい解説などは公式のものでは極めて少ない。
ILに対してのチームの回答も非常にあやふやで、「Uniswap のV2と似たような感じ」だと発言しています
このため、ILが生じます、その生じたILは将来的なエアドロで補填されるかどうかは個々人の判断に委ねられます。
また重要なのは、このプロトコルは他のプロトコルの上で成り立っていることです。現時点Vertexが一番高いAPRを与えていますが、VertexというDEXが破綻すると、その中に入れている金はなくなります。
また、バグが多く、それの処理が追いついていないようで、今見あたるバグは、ARBチェーンなのに、Depositのガス代が誤って30ドルになること
Withdrawするときに資金が5%消えること。
ガス問題は一応TVLを達したプールはそれ以上入らないからこそ生じるバグであるが、Withdraw問題は解決されていません。そのつもりで入金してください。
▸エアドロ間に合う?ある?
エアドロは明確に発表されていませんが、これのお触りをしている人はほとんど見当たらないです。今は先述の通り、メインネットローンチ前、テストネット後なので非常に早期とは言えませんが、遅くもありません。
またトークン確定していて、発行していないのをも考慮に入れてもらえればと思います。
▸やること・USDC調達
これまで読んできたらわかる通り、やることはLPと大して変わらず、実際資金の運用の仕方がLPではないなだけです。
大体のところは別のPJ 側からブーストがかかっており、例えば、Vertexのブーストはステーブルを入れるだけでも15%程度に達しています。
やることは簡単で、現時点はVertexが主要なクライエントになっていますので、VertexのソースチェーンであるArbitrumに資金を入れます。
入れるトークンの種類はUSDC.eになります。USDCではありませんのでご注意ください。私が利用しているスワップサイトはお触り系エアドロであるLifiです。結構いいアグリゲーターでありながらトークンがないので、愛用しています。
リンクはこちら そのままARBのETH→USDC.eと私があらかじめ設定したリンクです。
どれほど入れればいいですかという質問は常にきますが、私も一概には言えません。PJ 側によって足ぎりが全部異なります。
しかし100ドル〜200ドルは場合によっては低いと言われます。
私の入れる額はDeposit系であれば大体300〜2000ドル程度ですね。今回はARBチェーンなので、少額の300〜程度でもおkかなと思います。あくまで目安です。
▸Deposit
こちらがDepositする場所になります。また素朴な画面になっていることからでも今はだいぶ早期ということを伺えるかと思います
ARBに切り替え、ウォレットを接続してください。続いて下記のスクショをご覧ください
A、Spot=実際そのトークンをトレードする場所、スポット。USDCでBTCの買い注文を出すのがこちら。これに流動性提供をするときは同量両方のトークンが必要になります。
B、Perp=そのトークンの実際をトレードしているというよりはトークンの上がり幅や下がり幅をレバかけてトレードしていることになります。実際にBTCを買っているわけではないので、両方のトークンが必要ではなく、USDC.eだけでできます。
C、ここのAPRはVertexというDEXにブーストされていますので、結構高いです。ブーストされているものはARBとしてエミッションされます。つまりARBが貰えて、そのARBがAPRの大部分になっているわけです。
D、Supply をクリックして入れたいUSDC.eを入金してください。
額を半角数字で手入力してください。そしてSupply。リスク段落でも申し上げた通り、現時点バグが多めなので、入れる金額もそれを踏まえ調整してください。またWithdrawは現時点推奨しません。ガス代が異常の問題が出ましたら、別のTVLの少ないPerpetualに入れてください。
・参考文献
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